桜十字病院 RECRUITSITE

SPECIALIST

「口から食べる」をあきらめない! 患者さんのQOLに大きく関わるプロジェクト。

口から食べるプロジェクト専任看護師
建山幸
看護師歴19年(2020年5月時点)
2006年入職
病棟師長・外来師長を経て、2013年より立ち上げメンバーとして「口から食べるプロジェクト」に携わる。2017年に「NPO法人 口から食べる幸せを守る会」実技認定、2019年に同法人の食事サポートインストラクターを取得。

「口から食べるプロジェクト」とは?

口から食べるプロジェクト(以下クチタベ)について教えてください。

NSTから派生して、病院全体で取り組むプロジェクトとして展開しています。活動の目的は、ムセやすくなった方や口から食べられなくなった方に口から食べる喜びを取り戻してもらうこと。入院されている患者さんで、口から食べることが難しいと悩んでいる方の相談があれば、NSTチームが介入を行います。私たちが大切にしているのは、食事介助方法やポジショニング、患者さんやご家族の「口から食べたい・食べてもらいたい」という気持ち、そして「どうすれば食べられるか」という視点です。当院に入職したスタッフには、必ずクチタベ研修を行うのですが、そのマインドやスキルを伝えて、スタッフ一人ひとりが取り組んでいます。

コアメンバーはどのように活動していますか?

クチタベのコアメンバーは、医師、看護師、薬剤師、リハビリ、管理栄養士、歯科衛生士からなる多職種チーム。安心・安全に、より長く口から食べ続けられるよう取り組んでいます。チームで病棟回診を行っており、初回介入時や評価見直し時に、アプローチの方針を決めて実践しています。病棟回診時は、患者さんについての情報収集や評価に加え、スタッフに対してその患者さんが安全に食べられる方法などについてアドバイスを行います。その他、「NPO法人口から食べる幸せを守る会」のセミナーを当院で開催したり、一般の方向けの講演活動もスタートしようと準備しています。

「食べられない」を「食べられて嬉しい」に!

臨床でのクチタベの魅力を教えてください。

「もう食べられない」と宣告された患者さんが、食べられるようになることですね。評価食を食べただけで涙を流す方もいらっしゃいます。それだけ、「食べる」ということはQOLを大きく左右することなんです。食べることは生きることにつながります。それほど重要なことなのに、「食べられない」という宣告を出すのは医療者なんです。私たち医療者は、「誤嚥性肺炎のおそれがあるから、この患者さんは食べられない」と決めつけてしまうのではなく、患者さんの「食べたい」という意思やご家族の「食べてもらいたい」という思いに寄り添うことが大事なんだと、このプロジェクトを通して強く感じました。食は、「人を良くする」と書きます。クチタベについて話すときに、よくこの言葉についてお話しします。患者さんがより良く生きることをサポートできること。それがクチタベの魅力だと思います。

看護師としてクチタベに関わるには?

院内からの志願もOKなんですよね?

当院では、NSTのリンクナースとしてクチタベに関わることができます。別の分野に携わっていても、志願して学ぶことができますし、そういった選択の幅の広さは当院の魅力だと思います。専門資格の取得サポートも行っているので、院内からの志願者も大歓迎です!

認定看護師の資格が活かせる場もあるんでしょうか?

もちろんです! 摂食嚥下障害看護認定看護師の資格を持った方は、クチタベに関わる看護師としてその専門性が存分に活かせます。病棟に属さない専任看護師の場合、自分自身で仕事のマネジメントを行うスキルが必要となりますが、多くのクチタベの症例に携わり、この分野を深く掘り下げることができます。

私は今、クチタベ専任看護師としてプロジェクトに関わり、呼吸器病棟と地域包括ケア病棟の2病棟の患者さんを中心にみています。しかし、病院全体では「口から食べるプロジェクト」が深く関わる必要のある方ももっといらっしゃるはずで、まだまだそこにアプローチしきれていないんです。このプロジェクトに賛同し、摂食嚥下を臨床で追求したい看護師さんと一緒に仕事ができたら嬉しいですね。

 

「口から食べるプロジェクト」についてもっとくわしく

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