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回復期病棟での支援を 生活者の視点で考え、実践していきたい!

回復期リハビリテーション病棟 師長代行
井野 美穂子
看護師歴21年(2020年4月時点)
2018年入職
回復期リハビリテーション協会認定 回復期リハビリテーション看護師。回復期リハビリテーション病棟の病棟責任者としてスタッフ教育や業務改善、病床管理などに携わる。

リハビリテーション看護のプロフェッショナルとして

回復期リハビリテーション協会の認定資格、回復期リハビリテーション看護師の資格を取ろうと思ったきっかけは?

前職では脳血管と整形がメインのリハビリテーション病院に勤めていたんですが、その時に取得させてもらいました。回復期病棟での看護師の主な業務は患者さんの生活支援です。そうした生活支援のなかに、リハビリの内容をどうやって落とし込めば良いか、リハビリと医療・介護を上手にリンクさせるにはどうしたら良いか、と考えたことがきっかけで協会の研修に行かせてもらったんです。私たち看護師も、セラピストと同じ視点で生活訓練や生活の再獲得に向けた支援を行えるようにするべきなのでは、と意識したんですね。

意識してから変化はありましたか?

研修中の一時期、外来に勤務していたんです。そこで、在宅に戻った患者さんが元気な姿で通院されてくるのを見ました。しっかり食べる・動く・トイレに行く。病棟でも日常的に行っている生活支援ではありますが、リハビリの訓練を生かして支援を行えば、在宅での生活が変わることを実感しました。興味を持って資格を取ったことで、今、目の前の患者さんに不足しているのが、リハビリなのか精神的なケアなのか、多面的な視点で考えられるようになりました。それからですね、患者さんのケア目標が「口から食べて最期までご自宅で生活をする」になったのは。

まさに当院の「口から食べるプロジェクト」ですね

そうなんです。前職でも嚥下障害の方の食事支援には力を入れていましたが、当院の打ち出し方はインパクトがありましたね。実は私、NPO法人「口から食べる幸せを守る会」の活動の一貫で講義をしに来たのが、当院との出会いなんです。今までリハビリテーション専門病院にいた私の目から見ても、当院の活動は輝いて見えました。

桜十字病院の回復期リハビリテーション

それが転職するきっかけになったんですか?

そうなんです。「口から食べるプロジェクト」にしろ、自動車運転支援にしろ、当院は全国に発信しようとしています。積極的な発信を行わない医療機関が多い中で、当院では医療者たちの取り組みについて広報を盛んに行っていること、みんなが「なんとかして目標を達成しよう」と考えて実行していること。何というか、勢いを感じました。

自動車運転再開支援についてはどう感じていますか?

自動車運転再開支援を行っている回復期の病院って、熊本県内にはあまりないんですよ。正確には、実際に教習所で車を運転する実車評価までフォローしている病院ですね。2017年からスタートして、実車評価もどんどん充実してきて、2019年度は一人につき1回以上実施できています。熊本は車社会ですから、「病気になりました、だから運転はできません」なんて説明されても、患者さんは納得できないんですよ。けれど、たとえ公安局でOKが出なかったとしても、当院でリハビリを行い、「実際に運転してみたし、一生懸命やった結果だから次のステップを考えよう」と前向きな気持ちになれるんです。まさに生活に根ざした支援ですよね、すごく良いシステムだと思います。

回復期リハビリテーションの看護師のやりがいを教えてください。

回復期病棟では、患者さんを「生活者」として見る視点が大切なんです。それは、患者さんの生活スタイルを知るということにつながります。生活リズムや家庭の中での役割など、患者さんは一人ひとりの日常と人生を持っていらっしゃいます。それを患者さんと一緒に見出して、本来の生活へと戻ることがリハビリなんですね。体力も気力も必要です。しかし、そのプロセスそのものが醍醐味でもあり、そうして一緒に取り組んできた患者さんが笑顔で退院して行かれると、やはり嬉しいですね。

回復期のプロとして入職を検討している方へ

未来の仲間にメッセージをお願いします。

看護の質の向上や退院支援の充実など、今さまざまな課題に取り組んでいまして、日々奮闘しています。当院には、柔軟性があり、やりたいことに挑戦できる風土があります。各専門職がそれぞれのフィールドで専門性を掘り下げられる回復期では、より一層その度合いが強いと思います。情熱を持って一緒に取り組んでくれる、元気な皆さんをお待ちしています!

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