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訪問リハビリを成長部門に! 維持期の病棟リハから訪問リハ、そして管理者の道へ。

病院での維持期のリハビリからキャリアをスタートし、他院への出向の経験から興味を持った訪問リハの道へ進み、現在管理者としてマネジメントに奮闘中。今回は、自分の進みたい道を桜十字で見つけ、進んでいる松尾さんにお話を聞きました。

 

訪問リハビリテーション レッツイエリハ!桜十字

管理者・作業療法士 松尾 成一郎

 

2010年4月、作業療法士として桜十字病院リハビリテーション部へ新卒入社。維持期のリハビリに携わる。3年目に桜十字八代病院へ半年間出向し、一般病棟担当のサポートスタッフとして活躍。桜十字に戻ってからは、訪問リハビリテーションと病棟リハビリテーション業務を兼務。現在、訪問リハビリテーションの管理者として活躍中。

社内表彰受賞歴:「2012年4月患者さま満足賞(特別賞)」「2017年8月患者さま満足賞(部門賞)」「2018年6月 患者さま満足賞(部門賞)」等。

所有資格:「作業療法士」「がんのリハビリテーション研修修了」

 

※記事公開時の情報です。

 

訪問リハに進むきっかけとなった、他拠点病院への出向

桜十字八代病院への出向したいきさつを教えてください。

桜十字病院に入社後すぐは、長期入院を前提とした維持期のリハビリに取り組んでいましたが、3年目に桜十字八代病院が系列に加わり、一時出向の話が出ました。整形外科の症例に携わりたくて手を挙げたところ、「チャレンジして成長して帰ってこい」と出向が決まりました。

当時の桜十字八代病院はどんな様子でしたか?

当時の桜十字八代病院は、地域的に回復期の受け皿が少なく、入院待ちの患者さまも常に約20名という状況でした。ベッド回転率も高く、担当した患者さまはどんどん退院して行かれます。また、地域柄なのか、後遺症の重い方も施設ではなく自宅を退院先に選ぶことが多かったように思います。

訪問リハビリの道に進むきっかけとなったできごとがあったそうですが…

出向して3ヶ月目頃、家族からの協力が十分に得られづらく、しかし患者さまは自宅への退院を希望しているというケースがあったんです。結果、患者さまの希望が優先されましたが、「この方は、自宅に帰ってどんな生活をするんだろう?」という疑問と同時に心配が湧いてきました。退院後のゴール設定を行う際に、患者さまの生活を見据える重要性を痛感し、退院後の生活をリハビリで支えられないかと思いました。訪問リハビリでは、患者さんの自宅へお邪魔して、直接生活状況を知ることができます。「より患者さんの生活に必要なリハビリが提供できるのでは」と思ったんです。

八代への出向期間は6か月間と定められていたため、事前面談があった際に「八代でがんばってくれてるね、帰ってきたら何やりたい?」と上司が配属先の希望を聞いてくれました。そのときの私の頭の中は「在宅生活を支えられるリハビリテーションがしたい」という気持ちでいっぱいだったので、八代で考えたこと、これから作業療法士として勉強していきたいことも交えて話し、「訪問リハビリをやりたい」と伝えました。

 

訪問リハビリテーションへ

訪問リハビリに携わってみて感じたことは?

私が訪問リハビリに携わり始めた当初は登録者が少なく、スタッフは私も含め全員が病院での業務を兼務していました。病棟では多数のスタッフが協力して行うチーム医療を実践しています。このため、スタッフ一人が患者さまに与える印象も5分の1、10分の1になります。それが訪問リハビリでは利用者さまの“ホーム”にお邪魔して1対1で接します。リハビリスタッフとしての技術はもちろん、人としての振る舞いも利用者さまに見られています。もし、利用者さまに『もう来なくていい』と言われてしまえば、そこで終了してしまいます。玄関の上がり方、話し方など、人として大切なことを利用者さまから学ばせていただいたと感じています。

訪問リハビリテーションに配属されて良かったと思うことは?

「利用者さまの役に立てた!」という充実感がやりがいになっています。片麻痺のある方で、1日1回だけ料理をされていたんですが、訓練をして1日3回料理ができるようになられたケースがありました。リハビリの成果がその方の生活の一部になった嬉しい事例でした。訪問リハビリの仕事は、その方の生活をより良くすることです。利用者さまにとっての結果を出してこそのやりがいだと思いますが、リハビリが良い変化につながった時の充実感は何物にも代えがたいですね。

松尾さんが目指す訪問リハビリとは?

できるだけ長く住み慣れた環境で生活できるようサポートすることです。そのためには入院しないための予防が大切です。早めに不調を発見して、早めに受診や入院につなげることで重症化を防ぎ、利用者さまのQOLに貢献していきたいと考えています。

 

管理者として携わる訪問リハビリテーション

現在の訪問リハビリテーションについて教えてください。

現在の訪問リハビリスタッフは、理学療法士8名、作業療法士2名、言語聴覚士3名の合計13名体制です。事業所の名称も2020年9月に『レッツイエリハ!』と新しくなりました。嬉しいことに、担当スタッフの勤務スケジュールで悩むこともあるほどの稼働をしています。

部署の雰囲気はとても和やか。ミーティングを開いて細やかに情報共有を図っている。

管理者業務の難しいところは?

配属半年後に、管理者になりました。はじめは部署を一枚岩にするのがとても大変でした。訪問リハビリの方針について、スタッフから方針とは違う意見が出たときに軌道修正できなかったんです。思えば、法人の方針を上から言われたまま伝えていたんですよね。振り返って本当に自分は桜十字の方針を理解していただろうかと、自問しました。自分なりに理念を理解し解釈して自分の言葉で伝える。そうでないと一緒に働くスタッフに「こうします」と伝えても理解や共感が得られないと気づきました。それからは、どんな訪問リハビリにしたいかを自分の言葉で伝えることを心がけるようになりました。

最近、大きく変化したことがあったそうですね。

新型コロナウイルス感染症の感染対策として、スタッフが完全に訪問リハビリ専従になりました。同時に「自粛だから」と訪問リハの利用をキャンセルをされる利用者さまも出てきて、その対策も必要となりました。訪問リハビリが見守りを兼ねている方もいらっしゃるし、その時間が運動習慣の促進につながっている方もかなり多くいらっしゃいます。“感染を恐れての利用控え”は事業所にとってもちろんマイナスですが、利用者さまにとっても健康維持の視点から良いこととは言えません。

桜十字の文化の一つに、「どうすればできるかを考える」ということがあります。私もスタッフも『コロナだから利用控えは仕方ない』とあきらめずに、「どうすれば安心して利用していただけるか」「どうすれば自粛期間中も利用者さまの健康維持をサポートできるか」、できることをどんどんしたいと考えました。万全な感染対策をし、利用を続けていただけるよう丁寧に説明を行っていきました。

スタッフからも自発的に『こういう資料を作った』など企画や発案が出るようになりました。3月から状況が変わったことを受け、4月、5月に営業活動をした成果として、9月には過去最高の登録者を記録することができました。

管理者業務の難しいところは?

配属半年後に、管理者になりました。はじめは部署を一枚岩にするのがとても大変でした。訪問リハビリの方針について、スタッフから方針とは違う意見が出たときに軌道修正できなかったんです。思えば、法人の方針をただ上から言われたまま伝えていたんですよね。振り返って自分は桜十字の方針を深く理解していただろうかと、自問しました。自分なりに理念を理解し解釈して自分の言葉で伝える。そうでないと一緒に働くスタッフに「こうします」と伝えても理解や共感が得られないと気づきました。それからは、どんな訪問リハビリにしたいかを自分の言葉で伝えることを心がけるようになりました。

スタッフがどんどん企画を出せる空気をつくるには?

スタッフに対していろんな事をオープンにしたんですよ。最初は売上やコストを公開するメリットは本当にあるのかな、と思っていたんですが、デメリットもないなと思ったんです。いざやってみると、スタッフが自分たちの置かれている状況や環境を理解でき、自発的に何をするべきか、なぜこの取り組みをしているのかを考えるように変化していきました。自分で考えて動けるスタッフに恵まれているなと思います。

スタッフのアイデアは、どんどん形に。利用者さまにお渡しするパンフレットやリーフレットのデザインや図案などのデータ作成を広報チームに依頼できるのも、桜十字の魅力のひとつ。

管理者としての目標を教えてください。

スタッフ一人ひとりが成長できる組織を作りたいです。どのスタッフも、利用者さまの生活を見据え、本当に必要なことを考え実践でき、桜十字が目指す「生きるを満たす」を実現できる、プロフェッショナルの集団になっていきたいです。究極は、私がいなくてもいいような組織になることですね(笑)。そのために、私も理念と今を取り巻く環境を理解し、部門としてすべきことをみんなにしっかり伝えられるような管理者に成長していきたいと思います。

 


募集要項

理学療法士作業療法士言語聴覚士

☆フォームからの直接ご応募・お問い合わせ、大歓迎です! お気軽にご利用ください。

 

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