2023.02.20
2023年度リハビリテーション部新人発表会を開催!
2月6日(火)~9日(金)の4日間にわたり、リハビリテーション部の新人発表が開催されました。17名の新人、17期生の皆さんがおよそ1年間患者さまとかかわり、考えをまとめた、いわば集大成となる今回の発表。緊張感に満ちた会場にお邪魔しました!
発表について
演題発表時間:7分
質疑応答時間:3分
評価:4項目(発表内容、抄録、パワーポイント、プレゼンテーション)
※各項目5点の合計20点満点で採点
発表は上記の評価基準で採点され、先輩方からコメントが送られるとのこと。高得点者は次年度の院内学会の新人発表枠で発表することが恒例となっているそうです。
いよいよ発表…!
1日目はリハビリ 松本副部長のあたたかいお言葉により開会。
松本副部長:今回かかわった症例の患者さまは、これからきっと皆さんの心の中に留まっていくひとりになると思います。ぜひ最後まで発表を頑張っていただきたいです。
いよいよ発表がはじまりました。
たくさんのスタッフが参加しました。皆さん真剣な様子で注目しています。
待っている発表者の皆さん。緊張しますね。
質疑応答にも臆することなく、丁寧に答えられていた様子が印象的です。
最後はリハビリ 安藤主任のお言葉で締められました。
安藤主任:今回の発表は、それぞれの専門性に着目したもの、患者さまの入院生活・在宅生活を見据えたもの、多職種連携に着目したものなど多岐にわたり、どれも素晴らしい内容だったと思います。専門的な知識や技術を深めるだけでなく、セラピストとして患者さまとどうかかわるか、他職種との連携をどう取るかなどの大切さを学ぶことができたのではないかと感じています。これからの皆さんのさらなる活躍を期待しております。
発表を終えて
今回発表を行った新人PTと新人教育班リーダーの野坂PTにお話を伺いました!
発表はいかがでしたか?
とても緊張しましたが、今回の症例の患者さまに何カ月も時間を掛けてリハビリを行いまとめてきたので、成果が出せたんじゃないかと、良い発表ができたのではないかと思います。
「ろうあ者に対し視覚情報を活用して歩行を獲得した症例」という演題の発表でしたね。
はい。初めてろうあ者の患者さまを担当しましたが、歩行能力が低下していたという面において、理学療法士として何かアプローチしていけるのではないかと思い、このテーマにまとめました。耳が聞こえない方なので、伝えたいことが上手く伝えられず苦戦することもありましたが、リハビリ中は細かなコミュニケーションを取るよう意識しました。
今後の目標をお願いします!
患者さまのことを一番に考えることはもちろん、患者さまが望まれていることをくみ取り、それをリハビリに活かして、最終的には患者さまにとって一番良い形で退院まで持っていけるような理学療法士になりたいです!
新人教育班リーダー 理学療法士 野坂 慶彦さん
新人教育班とは?
野坂PT:新人教育班は、新人教育プログラムといって入職したばかりの新人セラピストに対して講習会で講義を行うなど、日頃からさまざまな教育活動を行っています。今回の発表はそのまとめとして、新人さんたちに発表してもらうという場でした。新人教育班にはメンバーがいて、進捗状況や業務に慣れたかなどをそれぞれの班員が担当を決めて見ていくような形になっています。自分は発表会の運営の段取りがメインではありましたが、専門分野に関してはそれぞれの配属先の病棟で、同じ職種の先輩に見てもらうのが基本的な教育の流れですので、同じ病棟の後輩に対しては、自分も教えたりして発表の準備を進めました。
新人教育をするうえで気を付けたことはありますか?
野坂PT:療養や回復、いろんなタイプの病棟があるため、どうしてもそれぞれの場所でしか行わないような業務が出てきて、1年経った時にリハビリの業務をみんなが満遍なくできているかというと、そうではないんですよね。ばらつきが出てしまう中で、どのように差を埋めていくかということを考え、改善点を話し合いました。
今回の発表の印象を教えてください!
野坂PT:17期生はいろんな先輩と話し合ったり、他のリハビリ部の班とも進捗を確認しながら進めていたりしたため、とても中身の濃い発表会になったのかなと思います。前年度までの反省点を踏まえ、抄録の中身を実際の学会に備えてそろえて書けるよう研究学会班という他の班の方たちとも話し合って、書き方の講習会を開いたこともあり、全体的に統一感のあるレベルの高いものになっていたと思います。
17期生の皆さんへ一言お願いします。
野坂PT:1年目の業務は忙しい中で、仕事に慣れることと自分の発表のためのデータをまとめたりすることと、とても大変な1年だったと思いますが、ひとつの山に向かって、同期と話し合いながら協力して無事乗り越えてくれたと思います。これで終わりではなく、これからも自分の興味のある分野をどんどん勉強していってもらいたいです。
17期生の皆さん、お疲れさまでした!
▼今回の発表タイトル一覧です