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SAKURA ROOM

病棟見学!
緩和ケア病棟編

 

病棟見学シリーズ 緩和ケア病棟

 

―よろしくお願いします!

よろしくお願いします!

―こちらはどういう病棟なんですか?

ここは緩和ケア病棟です。がんの病名を持った患者さまが心と体の(痛みや症状、つらさの)緩和を目的として入院される病棟です。

―ゆったりとした雰囲気がいいですね~!

この病院の中でいちばん病床数が少ないというのも特徴ですので、他の病棟に比べたら静かに感じるかもしれませんね。

―フロアマップがありますけど…確かにここからここまで(他の病棟よりも短い)ですね!

25名の患者さまが入院できます。通常24名の患者さまが入院なさっていて、1床は空けておくというように、病院の方針で決めてあります。なぜかというと、お家で過ごしている方で、突然「きつくなった、つらくなった、入院したい」というときにベッドが空いていないと入院できないと、とても残念なことですので、必ず1つのお部屋は空けておくというところで、患者さまのために運営しています。

―こだわりとか、特徴ってありますか?

各病室に花壇がありまして、ベッドから眺めることができて、季節季節のお花で心を和ませていただきたいということで、やってます!

―すごい眺めがいいですね~!

はい、この病院の周りには大きな建物がありません。のどかな緑に溢れていて、患者さまも「わ~すごい!」「ゆっくりできる~」という言葉がよく聞かれますね。

―自分の家が見えるという方もいらっしゃるのでは?

いらっしゃいますね! 自分の家は「こっちの方向だー」とか言って、窓の方で眺める方もいらっしゃいますね。あと、夕日も見えます! 西側だと夕日が、反対に東の方には朝日が見えて、それを楽しみにしている患者さんもいらっしゃいます。一日一日をすごく大切に過ごしていらっしゃいます。

 

緩和ケア病棟の看護 看護師の仕事について

 

患者さんはがんの病気をお持ちです。がんに伴う諸症状を緩和するというのが主な仕事になります。諸症状とは、がん性疼痛をはじめ、倦怠感、嘔気症状、食思低下、それと心の不安を多く持っていらっしゃいます。そういうところに関わらせていただいています。

 

緩和ケア病棟の看護 病棟ならではの取り組み

 

―緩和ケア病棟ならではの取り組みってありますか?

シーズン毎のイベントを大切にしていますね。他には、音楽療法士も毎週金曜日に入っていただいて、病室をまわって懐かしい歌を一緒に口ずさんだりとか、なさっています。

―患者さんのリアクション、どうですか?

すごく喜ばれていますよ! 「久しぶりに歌った~」とか、昔の名曲を歌って「懐かしかった」とか…。歌の力はすごいと思います!

―どんなイベントがあっているんですか?

夏だったら、夏祭りや流しそうめんをします。デイルームで、竹を半分に割った、本格的な流しそうめんをやってますので、事務局の男性陣の力もお借りしながらやってます。いつも食べられない患者さんも、流しそうめんになると「おいしい、おいしい」って、食べられてますね。すごく喜ばれています! あと、餅つきもします。目の前でぺったん、ぺったんと。

―イベントを大切にしている理由は何ですか?

そうですね、病状が進んでくると、行きたくても行けない、という患者さんもいらっしゃいますし、でしたら身近な病棟内で季節を感じていただきたい、というのが(イベントを行う)いちばん大きな目標ですけれども、やはり最期の季節となるということも、言葉には出しませんけれども、そういう想いで私たちもやっています。

 

緩和ケア病棟の看護 家族のケアについて

 

当院では、遺族会として年に2回「さくら家族会」を開いています。家族を失ったご家族を病院にご招待して、その時の思い出ですとか、今の生活のご様子を、私たちスタッフがお茶会としてお話を聞く、泣いたり笑ったりの会です。

―話をすることで気持ちが軽くなったりとか?

そうですね。「最初は迷ったけど」とおっしゃった方も、会の最後には「来てよかった、話せてよかった」って。「私だけじゃなかった」って、ご家族同士で会話も弾みますので、(心の)負担の軽減につながっていると思います。

緩和ケア病棟の看護 どんな人が向いている?

 

―緩和ケア病棟の看護師って、どんな人が向いていると思いますか?

うーん、そうですね…。「待てる看護師」だと思います。

―待てる看護師。それってどういうことですか?

私たちが積極的に患者さんを引っ張っていくのではなくて、患者さん自身が言っていただけるまで待つ、患者さんを焦らせないというのが、緩和ケアに必要なことかと思います。やっぱり痛みを我慢する患者さんもいらっしゃるので、「我慢されてるな」と感じたときには、「こんな薬で良くなった方がいらっしゃいますよ」という成功事例をお話しすると、「じゃあ、飲んでみようかな」というお気持ちになるので、そういう気持ちを引き出すことも必要かなと思います。

―あくまで患者さんがどうしたいか。

「患者さん主体」だと思います。私たち主体で動いてしまっては、患者さまが本当の気持ちを話すことができなくなるので…。そこでまた信頼関係が築けて、次に痛みがあったり不安があったりしたら「看護師さんに話してみよう」という気持ちに変わってくるので、そこからつながっていくのかなと思っています。

―お話、いっぱい聞けました。ありがとうございました!

ありがとうございました!

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