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KEY PERSON

急性期病院から慢性期病院へ。ライフプランと看護観に合った働き方を選ぶ。

特殊疾患病棟 病棟師長

鵜川 美沙

看護師歴20年(2020年4月時点)

2009年入職

教育委員会のコアメンバーとして、新人・中途入職の看護師などの教育支援に携わる。

急性期病院から転職したきっかけ

急性期病院から転職したきっかけは?

実は私、看護学生時代の進路相談で老人介護施設を希望したんです。もともと看護師になろうと思ったきっかけのひとつは、おばあちゃんが脳梗塞になったから。昔から私は元気だけが取り柄だったので、元気を分けてあげたくて、それには「看護師しかない!」と(笑)。ところが学校の先生に、卒業したら最初は急性期だと説得されたんです。どんな施設にも急変はある、それを学ぶためにも急性期に行きなさい、と、言われるままに急性期病院に就職しました。

急性期ではどのようなことを学びましたか?

急性期では、とにかく勉強しました。最初は脳外科を希望しました。学生時代、一番、難しいと思った分野なんです。配属されたら必然的に勉強するだろうと思ったんですよ。脳外科を一通り学んだあと、次は心臓を学ぼうと循環器中心の集中治療室に行きました。勉強するうちに知識がついてきて、自分が看護師として何をしたいか、考えるようになってきたんです。そうしたなかで、私の看護観と急性期は合わない、ということを実感しまして……。

具体的にどんな部分を「合わない」と感じたのでしょう?

たとえば脳外科では、ADLの上がっていない患者さんが退院していく姿を何度か見ました。急性期病院が新しい患者さんを受け入れるために必要なことですし、連携先はもちろんあるんでしょうけれど、患者さんご自身もご家族も不安そうだったのが印象に残っています。一方、集中治療室では100歳近い年齢の人にも治療を施している。「人間らしく、自然に息を引き取ることはできないのだろうか」「私がしたい看護って何だろう」と疑問を突き詰めていったら、転職という決断に行きつきました。

急性期の経験を生かしながら看護観に合った働き方を

当院に転職してどのように感じましたか?

リアリティショックもありましたが、感動もありました。病棟から出て、患者さんをお散歩に連れていくことができるなんて考えてもいませんでした。月1回の「お楽しみ会」にもビックリしましたね。入院中の患者さんに楽しんでもらうためのレクリエーションなんですが、すごく新鮮でした。

看護観に合っている環境なんですね

そうですね。急性期の役割上仕方のないことではあるんですが、当院に来るまでは患者さんがスッキリしたお顔で退院していく姿はあまり見ませんでしたし、意識レベルがはっきりした状態で「ありがとう」とおっしゃって亡くなられる瞬間に立ち会うこともありませんでした。今は“やりたい看護”に近い看護ができています!

看護観に合った働き方はやりがいに繋がりますよね。前職、急性期での経験は生かせていますか?

前職で心臓リハビリテーション指導士という学会認定資格を取りました。その知識は当院でも役立っています。また、急性期で出会ったたくさんの患者さんとの経験や、先輩方の指導を活かすことができています。療養病院に対して、寝たきりの方が多く「簡単そう」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、慢性期だからこそ知識は必要です。アセスメントがしっかりできていないと急変につながってしまいますし、気が抜けません。患者さんにいかに安定した入院生活を送っていただくかが、この仕事の難しくも奥深いところです。ちょっとした変化を見逃さず、安定させるためのケアには、急性期での経験、知識が十分に生かせますし、今後はそうした知識の充実を図るために教育体制も整えていきたいですね。

管理職の仕事と家庭の両立について

当院に入職して2度の出産を経験されましたね。お子さんはおいくつですか?

9歳と6歳です。ふたりとも最初は当院の保育園に預けていました。融通がきいてとても助かりましたね。保育園があることは、当院を選んだ決め手の一つでもあるんですよ。転職時はまだ子どもはいなかったんですが、女性として出産・子育ては経験しておきたくて。当院でなら、出産しても仕事を続けられそうだと思ったんです。

子育てしながら働くのは大変ではないですか?

正直、大変ではあります(笑)。でも、当院は子育てと仕事を両立している女性管理職、多いんですよ。管理職ですから、緊急の対応や待機があったりと、一般職とは違う部分はあります。しかし、日ごろの勤務を日勤中心に調整してもらったりと、病院全体で協力してくれる体制が整っているおかげで乗り切れています。女性が結婚・出産・子育てを経験しながら働くことに理解ある風土ですし、病棟のみんなも協力的なんです。それでも、より良い看護、より良い職場環境を実現するのは簡単ではないと思っていたんですが、「仕組みづくりもあなたの仕事よ」という看護部長の言葉にハッとしました。仕組みづくりの一端として、今はみんなが時間通りに業務を終えられるように、必死で頑張っています!

働き方改革が進んでいますが、医療業界にはまだまだ患者さん優先で残業するのが当たり前、といった風潮はありますよね

お休みを取ることをためらったりね。私、そうした慣習を破っていきたいんですよ。看護師はどうしても女性が多い職業ですから、家庭と仕事を両立させられることが重要になってきます。今もお子さんのいるスタッフは多いですからね。そうしたみんなが、これから先、管理職としても頑張っていけるために工夫していきたい。そうやって仕事と家庭のバランスを保てる職場になって欲しいですし、そのためにいろいろな提案をしていきたいと思っています!

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